22だったかなぁ。

もしかしたら、
生きてきて1番好きだったなと思える人にプレゼントしてもらったのはサンダル。
私の誕生日がその時期だったから。

そのお店は、
お出掛けできる地域が限られていた私たちにとって行けるお店だったから。
でもそのお店は私にとっては特別だった。

それから、何年も、何年も経って、
また会えるようになって、
プレゼントしてもらったのは、
ブーティ。
かな。
あってるのかな。笑
秋冬に履ける靴。

でも、昔は会える地域じゃなかったお店で、選ばせてもらった。
そして、手も繋いで歩いた。
昔なら考えられない。

きっとこの数年で彼は余裕を得たんだと思う。私といた頃にはなかった余裕。
一緒にいられなくなった理由。

何があったかも聞かない、聞けない、聞きたくない。
現状についてだって同じ。

ただ、一緒にいる時間はただただ
アホみたいに、笑って笑って過ごしていたい。
私は一緒にいられるだけで、幸せだし、涙が出そうになるときもあるけど、
ずっと涙が出そうな訳じゃないし、
私の問いに答えた彼の言葉を聞いた時だけ。
今は。

心から望むのは、
私と一緒にいる時間が彼にとって
少しでも楽しい時間であって、
また会いたいと思ってもらいたい。

だけ

なんて言えないくらい、私はそれを望む。



彼からプレゼントされたサンダルを履けるようになったのは、
今年。

彼を思い出して泣かなくなったのは、いつかな。

彼を考えないようになったのはいつかな。

彼の存在が脳内にあっても、他の人をみられるように、みるようになれたのはいつだったかな。


今もそれは保っているつもり。
そして保ち続けたい。


新しく得たブーティは、
大切で、可愛くて、
正直、愛しい。

外に履きに行くなんて、
彼に会う時以外今は考えられないし、
しょーもない用事の時には履きたくないな。


なんなら、
お家で大切に大切に履いていたいし、
寝るときだって履いていたいし、
サンダルと一緒に棚にかざっておきたいとも思う。

多分、思考回路はおかしいのかもしれない。
でもそれでもいいや。


私はこれでも他の人も見られると言い張るよ。

だから、成立する関係だし、
この関係を今は絶対に絶対に絶対に切りたくないから。


あの靴を履ける季節のうちに、
また逢いたい。